ナゾホルよしのがり/特別史跡 吉野ヶ里遺跡の発掘調査

よしのがりニュース

[公開を終了しました]佐賀県初の発見となる古代青銅製の「権(けん)」が出土!吉野ヶ里遺跡展示室で速報展示を行います!

公開を終了しました。たくさんのご来場ありがとうございました。

佐賀県では初めての発見になる「権」を期間限定で、展示します!

貴重な資料を近くで見ることができますので、この機会にぜひお越しください。

速報展示会

  • 期日:令和4年11月20日(日曜日)から11月28日(月曜日)まで
  • 時間:午前9時から午後5時まで
  • 場所:吉野ヶ里遺跡展示室(国営吉野ヶ里歴史公園内)
  • 観覧料:無料(ただし、別途吉野ヶ里歴史公園の利用料金・駐車料金が必要です。)

吉野ヶ里遺跡の発掘調査で、古代の青銅製の「権」が発見されました。

今年度実施している発掘調査作業中に、青銅製の権(けん)が出土しました。権とは秤(はかり)の錘(おもり)、分銅のことで、古代の計量制度が整備される中で厳格に取り扱われていたものと考えられます。

今回出土した権は、8世紀(奈良時代頃)のものです。青銅製の権は、平城京、長岡京、大宰府、武蔵国府、出雲国府などの官衙跡あるいは公的施設跡の発掘調査で出土例があり、九州地方で10例目、佐賀県では初めての発見となります。

吉野ヶ里遺跡では、奈良時代の官道跡と多数の掘立柱建物跡、寺院跡(辛上廃寺跡)などの遺構が確認され、木簡、墨書土器、硯などの遺物が出土しています。このようなことから、吉野ヶ里遺跡とその周辺が神埼郡衙やその関連施設の所在地であると推定されていましたが、今回の発見は、これを補強する資料だと考えられます。